めったに物を買わないのに、「購入レビュー」なんてカテゴリーをつくってしまいました。
とにかく「ポメラDM100」を買いました。
製造元の「キングジム」は、事務用品のメーカーでけっこう有名なところだそうです。
キングジム、私は無知なので知りませんでした。やっす~いテレビとかでよくある、何処のなんだかよくわからないメーカーじゃない、ということなので、安心して購入できますね。
ポメラを買う理由
ネットを閲覧出来ない、テキスト入力に特化した機器というのはニッチな存在です。このカテゴリーの存在すら知らない人が多いでしょう。
私がなぜこの類の機械が欲しくなったのかというと、待ち合わせや時間調節などで、ふと空いた時間に、ブログなどの文章を書いておきたかったからです。
スマホでは、やはり文章は打ちにくいですし、ノートパソコンは持ち運びが大変で、駆動時間が短かすぎます。
最初は、スマホに接続できる、Bluetoothキーボードに手を出しました。吟味のすえに、レビュー数がやけに多く、やたら評判のよい2,500円のキーボードをamazonで購入しました。
電池で動いて小さくて、とても良いキーボードでしたが、いざ、スマホと接続して文章を打ってみると、スマホを見やすい角度に保てないので作業がしにくいんですね。
おそらく、スマホの角度を保持するような道具も販売されているんでしょうけど、それを探す前にキーボードが壊れました。2ヵ月ぐらいだったかなぁ。
あまり聞いたことのない外国のメーカーでしたが、どこの国で作ろうとも、2,500円の品物なんてそんなもんですよね。
それから、持ち運び便利でテキスト入力がやりやすい手ごろなものはないかな~、と探していたら、ポメラにたどり着いた、というわけです。
4つの購入候補
この手の機械を探しても、ニッチな分野のために、あまり商品は見当たりません。
ポメラのライバルはほとんどいない状態なのです。
そのため、ポメラを購入することはすんなり決まっていくのですけど、いざ、買おうとすると、ポメラにも数種類のバリエーションがあり、そこで頭を悩ませることになります。私もけっこう迷いました。
現在、アマゾンで取り扱いがある、ポメラ初購入者の購入対象になりそうなものは4種類。
価格は現在のアマゾン価格。
■DM10 ¥ 6,180
キーボード折りたたみ式。発売は2007年。
データを移すときには、USB接続かmicroSDを使用。
■DM20 ¥ 15,900
DM10の進化版。2009年発売。同じ折りたたみ式だが、モニターやキーボードは改良されている。
寸法(約W145×D100×H33mm)テキストデータをQRコードに変換できる。
■DM25 ¥ 21,567
2013年発売。DM20の改良版。折りたたみ式。約W145×D100×H29mm(折りたたみ時)モニター5インチ。キーボード展開時は横幅25センチ。
変更点は細かい点はいろいろあるが、主にキーボード改良やモニターの進化など。microSDからSDメモリカードに変更。
■DM100 ¥ 18,003
2011年発売の、折りたたみ式でない、ポメラの異端児。
約W263×D118.5×H24.6mm モニターは5.7インチでバックライト付き
駆動時間はシリーズ最長の約30時間。「Evernote」に投稿可能
どの機種を選ぶか
やはり、最初は安さからDM10が気になります。
ホントに使える機械なのかどうかわかりませんし、このぐらいの価格だったら、もし使わなかった、使えなかったとしても、あきらめられる金額ですので。
もう7年も前の機種なので、モニター・キーボードはしょぼそう。ただ、アマゾンレビューでの評判の良さからして、純粋にテキストを打ちこむものとしては、十分に優秀なものであると推測できます。
でも、私が引っかかったのは、テキストデータを移すときに、USB接続かmicroSDを使うところ。DM20からは、QRコードでの変換があり、DM100ではEvernoteへの投稿も可能です。
ちょくちょく文章を打ち込むのなら、データ移動も頻繁に行うはず。そのときに一々コードつないだり、カードを差し込んで・・というのはどうも面倒な気がする。ここのところがどうしても気になり、決め切れず。
次はDM20。
細かいところは変更になっているんだろうけど、QRコードが使えるようになっていることが大きい。
でも値段もDM10より一万円ほど高い。これはデカイ。
DM25は、2013年発売の最新型。
それだけに値段も一番高いが、DM20との差が良くわからない。
細かなパワーアップがあり、ハード面では素材などが変わっているらしいが、他にはSDメモリカードになったことぐらいか。
DM100は唯一、折りたたみでない型。
約W263×D118.5×H24.6mm やはり大きいため、キーボードの打ちやすさが一番とか。
モニターがバックライトで大きく、Bluetoothでスマホのキーボードとしても利用でき、無線LAN搭載SDHCカードの「FlashAir」を使えば、「Evernote」に直接書き込み可能です。機能面では一番充実しているが、折り畳みでないだけに大きい。
やはり機能面から一番欲しいのは、DM100です。しかし、値段が厳しい。
DM10なら気軽にポチっと行けそうな気もするが、もし購入後、便利で使用機会が多くなった場合、やはり上の機種を買っておけばよかった、となりそうな気もする。
折り畳みが出来るかどうかは大きな違いですが、私としては、そこまで小さくならなくてもかまわないので、価格と機能が判断基準になります。
DM20とDM25はあまり差がないように思えるので、DM25は候補から外れるが、DM20とDM100の価格差は2,000円ほどしかない。
とうことで、DM10とDM100のどちらにするか、ということで数日悩みましたが、私はこういうときは必ず「高い方、良い方」を買う方に傾きます。
どうせ後悔するなら、前向きに行動を!ってなことでDM100に決めました。
決め手としてはBluetoothとFlashAirが使えるところと、モニターの照度が調節可能ということ。
その3点が主な理由です。
外観
裏面も余計なものは何もありません。
電池は単三2本で30時間使用できます。エネループだと25時間。私はエネループを使用していますが、25時間も使用できているのかなぁという感じ。
でも、かなりもちが良いことは間違いないです。
予備電池コイン電池もあるので、電池交換しても入力中のデータがあってもそのまま表示できます。
側面にSDHCカードのスロットがあります。
FlashAir 8Gを使用。アマゾンで2,800円ほどで買えます。
これがDM100の数少ない難点なんですが、画面を開くときに指をひっかけるところがまったくないので、けっこう開きにくいです。
ま、慣れてしまえば開くのに難儀するというほどではないんですが、今時の製品には珍しい感覚ではあります。
裏面は前面に比べて多少の厚みがあります。
側面に穴があります。なんに使うのでしょうか。ヒモを通して持ち運ぶのかな?そんな人おるんかい。
開いた所。何も知らない人がみたら、小型のノートパソコンに見えるかもしれません。
実際にそう言われたことがありますが、「パソコンとは違う」と説明するのに苦労しました。
開き具合により、画面に角度をつけられます。
目いっぱい倒した角度。十分な角度がつきます。
画面横には、6つのボタン。
左は、Bluetooth、QRコード、カレンダー
右は、辞書の国語、英和、和英。
私はBluetoothしか使ったことありませが、便利と言われればそうかも知れません。
キーボード。間隔も広く、けっこう打ちやすいです。使い心地に不満はありません。
押すと音はほとんどなく、フムッフムッと沈む感じ。
私は良い出来のキーボードだと思います。
けっこう大きい感じがします。
カバンに入るかどうか、よく確認しておいたほうが良いです。
専用ソフトカバーとかも売っていますが、バックに入れる時もそのまま持ち歩くにも、特にカバーが必要だと感じたことはありません。私には必要ないですね。
液晶カバーも販売されていますが、これもなぜ必要なのかわかりません。スマホのように画面に触るわけでもないし。
機能
■日本語入力システム「ATOK」
あまり入力システムとか気にしたことないので、よくわかりません。
変換はたしかに利口ではないけど、変換なんてどこでもこんなものなので期待してないです。
なので、良くもなければ悪くもない、といった印象。
■電子辞書搭載。
使ったことないです。辞書使うような難しい文章書かないしなぁ。
調べるとしても、習慣でスマホ使っちゃいます。
■カレンダー
これも不使用。作成日付ごとにファイルの管理などが出来るらしいです。
う~ん、どういうふうに便利なのかわかりません。たぶんこれからも使わない。
■Bluetooth
スマホとつないでキーボードとして使うことは、たまにあります。
たしかに便利ですが、短い文ならわざわざ接続するのが面倒だし、長い文ならポメラで保存し、Evernoteに送信したほうが良いので、使用頻度は低いです。
パソコンにBluetoothでファイルを送れるらしいけど、Evernoteに送れるのでバックアップにもなってそのほうが良いです。
■FlashAir
これは便利!確実に使えます。私は文章はすべてEvernoteに送っています。そこからスマホでもPCでも使えるわけですし。
この機能一つのためにDM100を選んでも良いくらいです。
■QRコード
FlashAirを使っているので、試したことはないですが、LAN環境のないところでスマホに文章を取り込みたいときには使えると思います。
でも普段は使いません。
■縦書き表示
使ったことないです。好きな人もいるのかなぁ。
■2つのファイルが同時に開ける2画面編集モード
未使用です。
■定型文機能
使ってないです。
■バックライトでモニターの照度調節
暗いところで作業するときなどは、暗めに設定できます。
寝室で作業するときなど、意外と使えます。
使用感
公式サイトのキャッチコピーは『いつでもどこでもすぐ「メモる」デジタルメモ「ポメラ」』というもの。
大きさも、ぎりぎり「手軽に持ち運べる」と言えるサイズですし、喫茶店のテーブルなどはもちろん、車の中やベンチなど台上におけないところでも、文章を打つことができます。
立ったままはさすがに無理ですが、やる気になればトイレで座りながらも使用可能。
個人的には、アイデアや要件をメモする用途よりも、ちょっとした空き時間に文章を書く作業を進めておく、という使い方をしていますが、そういう使い方には非常に便利で優れた端末だと思います。
PCは起動の時にどうしても時間がかかりますが、ポメラは開いたときに、閉じたときのままの画面がすぐに表示されますので、とり回しがすこぶる良いです。
私のように長めの文章を書きたい人はDM100が向いていますが、キャッチコピーのように、常時いつでも肌身離さず持ち歩いてメモ代わりに使う場合は、折り畳み式にしたほうがいいかもしれません。
DM100はワイド25cmほどあり、バック等に入れて持ち運ぶことになりますので。
結論として、買う前は18,000円の価格にそうとう悩みましたが、購入して良かったと思います。
この分野では選択肢が少なく、事実上ポメラ一択となってしまいます。ニッチ分野の商品は数が出ないため、価格は多少高くなります。
各メーカーが参入してくるような需要の多い商品なら、DM100ぐらいの物なら一万円以下になるんじゃないかなぁ。
さすがに3万円以上の価格なら、買う気がそがれますが、2万円以下なら購入してどんどん文章を打ったほうが生産的ではないでしょうか。
いつでもどこでも、さっと開いて、パチパチ入力する。そんな用途にはすごく重宝する良い機械です。
売り上げランキング: 681
DM100まとめ
・どこでも打てる
・起動がちょっ早
・打ちやすい
・値段は少し高め
・FlashAir必須
・入力特化端末としては、かなりおすすめ