職業の半分がなくなる
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種
アメリカでは、今後10年で半分近くの職業が自動化されるという記事です。
このペースで自動化がすすめば、日本にも明治維新後や高度経済成長期のような大きな変化が訪れるでしょう。
自動化・機械化されることは、本来は手間をはぶき効率化されることで人間が恩恵を得られることなはずですが、この記事を見てわくわくした気持ちになることはなく、暗澹たる気分になる人が多いはず。
それは、現在では労働した報酬として収入を得ることが、社会的に正しいとされているためです。
「働かざる者食うべからず」などと言い、年金生活者や生活保護受給者を少し低くみるような風潮までがあります。
ベーシックインカムなんて夢物語のような気がしていましたが、自動化による雇用消失が進めば20年後くらいには日本でも視野に入ってくるのではないでしょうか。
子どもがなりたい職業を考えたり、親が子どもの将来を想定して教育方針を立てたりするのに、この自動化の流れは頭にいれておかないといけません。
仕事のなくなり方
アメリカでの社会の変化は、日本に10年遅れでやってくると言います。
アメリカでは、ケーブルテレビの普及により、レンタルビデオ店が姿を消したそうですし、カナダではメールなどの電子書類の発達により郵便が激減し、郵便局が大幅に減ったということです。
自動運転の自動車が実用段階にあるそうですが、日本では熟練ドライバー同士ですらすれ違うのが難しい小道が多くありますし、主要道路や高速を通って目的地につくぐらいは出来るかもしれませんが、タクシーや自家用に自動運転車は普及するのかわたしはかなり懐疑的に思っています。
それに、配送や納品などは交通に邪魔にならない場所に駐車して納品までするのは、事実上機械には不可能だと思われますので、ドライバーがいなくなるというのはありえないことかと。
しかし、公務員も含め事務仕事は今後いくらでも縮小するでしょう。
税理士や行政書士なども、電子化によりそれで生活していける人数は大幅に減るでしょう。大企業などを相手にする人は少数は生き残るでしょうけど。
自動化・効率化の流れのなかで、職業は多かれ少なかれ減少していくことになります。
20年後には社会が一変する
自動で職業が数は少なくなり、その余波で自動化から無縁の職業の倍率が高くなることが予想されます。
「一つの仕事を生涯続ける」ことは到底できなくなると考えたほうが自然です。
そこで、前時代的な価値観でいくと、「競争に勝ち職業に就く」とか「必死に儲ける」という方向になりますが、そうではなくて競争や金銭という枠と違う「幸せに生きていくスキル」が、次の時代には重要になってくるでしょう。
日本では政治が社会の実情に追いつくのはいつもそうとう遅いですし、前時代的価値観で生きてきた世代は考えを変えられませんので、多少の混乱・あつれきが想定されます。
偏差値や志望校なんかも重要ですが、20年先にそれがどのような価値をもつのかわかりません。
しかしどのような時代になろうとも人づきあいなしには生きていけませんので、「コミュニケーションスキル」はいつの時代でもどこに行ってもその子を助けてくれます。
いずれにせよ、価値観や感性の違う社会がいずれやってきます。
もちろん現在では金銭や職業は重要ですが、変化を予測しておくことで違ってくることもあるので、特にアメリカでの自動化に関しての情報は目が離せません。