写真や動画撮影で失うもの。

投稿日:2014年8月13日 更新日:

夕日撮影by Nick Kenrick

外国の映画やドラマに出てくる日本人の観光客が、なんでも物珍しげに写真を撮りまくっているシーンが良くあります。
海外では、日本人に対して「いつでもどこでも写真を撮りまくる」というイメージがあるようです。日本人である私から見ても、日本人はたしかに写真を良く撮るよなぁという気がする。

芸能人がいれば、携帯で撮影。事故があっても撮影。飲食店でも料理が出てきたら撮影。
いつでも何処でも、何かあるとすぐに写真です。

写真を撮らないとKYに?

ディズニーランドの中に、キャラクターの着ぐるみが、食事中の各テーブルを回ってくれるレストランがあります。私も子供を連れてそこで食事をしたことがありますが、各キャラクターが自分たちのテーブルに来てくれると、そこでキャラクターと子供が一緒に写真を撮るのが「常識」になっています。常識ですから、そこで「写真を撮らない」という人間はまずいないということです。

私達のテーブルに最初に来てくれたキャラクターは、しばらく子供をあやしたり、いろいろリアクションしてくれたりして、テーブルに滞在してくれました。私からしたら、そろそろいいんじゃないかな・・と思うくらいの時間がたったのに、そのキャラクターは中々去らないんですね。そう、私達が「写真撮影」をしないので、待っていてくれたようなのです。たしかにまわりのテーブルを見渡してみると、キャラクターがくると、もう最初から撮影大会になっています。

私達も、撮影しない主義なわけではなく、ボーっとしていただけなので、次に来てくれたキャラクターからは、写真をバンバン撮影するようにしました。そうするとキャラクター達も進行がやりやすいようでした。このレストランは「キャラクターと写真撮影できる」というのがかなり重要なサービスになっているようです。なので、私達のような「撮影を重視しない」家族は、それだけで少し浮き上がっていました。

リアルな体験を優先すべし

この日本人の、何かあると「すぐ写真撮影」するという性質は、どういったことなのでしょう。

こういうシーンを想定してみてください。
海岸を歩いていたら、すごくキレイな夕陽に出くわします。その時にカメラorスマホを持っていたら、かなりの人が、熱心に写真撮影を始めるでしょう。純粋に生で夕陽を堪能する時間よりも、写真を撮っている時間のほうが長くなっていたりします。

写真を撮ると、写真を撮らないで同じ体験をした場合よりも、記憶が薄くなってしまうそうです。
■写真を撮ると記憶が薄くなるそうです。
とうことは、カメラを持たずにいて、写真を撮らなかった場合よりも、夕陽に対する感動が薄くなってしまっているかもしれない、ということです。

テレビを見ながら食事をするのと、食事のみに専念するのと、どちらがより食事の内容や味を覚えているのか、という比較と同じことですね。
「~しながら」というのは、せっかくの「体験」を薄くしてしまう可能性があります。その時が過ぎ去ったあとにも記憶を呼び覚ますために、写真撮影をするのは素敵なことではありますが、なるべく短く済ませるようにすると、「濃い体験」が得られるかもしれせん。

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