スマホが普及してからというもの、写真を撮るにはスマホ。見るときもスマホ。で事足りてしまうので、写真をプリントする機会はそうとう減りました。
そのため、写真プリントを飾るための「フォトフレーム」もまた、見かけることはあまりなくなってしまいました。
しかし私はこのフォトフレームが昔から好きで、今でも新たなものを購入しています。
たしかに実用的にはスマホですべて事足りてしまいますが、お気に入りの写真をあえてプリントしてきちんと額装して飾っておくのもとても良いものです。
フォトフレームがスマホに勝る3つのこと
スマホで写真を撮影してデータで所有するというのは、いろんなことが出来るしホントに便利なもんですよね。
でもあえて、アナログな「フォトフレーム」で写真を保存するというメリットを挙げてみます。
思いを共有
確実に保存
というフォトフレームの3つの長所。
少し解説します。
経年変化が味に
まず写真というのは撮ったときから「過去」ですから、時間とともに古くなるものですが、スマホに表示させるデータとして保存するなら物理的に古くなることはありません。
フォトフレームや額装は経年変化していきますが、それが味になるんです。
通常、物が古くなって価値が出るものはそんなに多くありませんが、フォトフレームは古くなればなるほど重みが出てきます。
思い出を共有
フォトフレームで写真を飾るということは、スマホの待ち受けやデータのままとは違い、家族などの自分以外の人の目にも触れる機会があります。
その写真を設置した人が何を大切にしているかということは一目瞭然です。
やがて時がたつと、そこに写真が飾ってあったことが共通の思い出の一つになります。
確実に保存
写真データをスマホに保管しておけば、データ引継ぎやクラウドでの保存でデータのままずっと持ち続けていくことも可能です。
しかし、何かの手違いによりデータを喪失する危険は常にあります。
その点、プリントやフォトフレームは災害でも起こらない限り失うことはありません。
大切なものを「物」として所有しておく安心感があります。
おすすめのフォトフレーム「ナタリーニ」
廃れてきたとはいえ、少し前まではフォトフレームで写真を飾るのは一般的でしたから、雑貨屋やホームセンターなどに行けばフォトフレームはある程度の品ぞろえはあります。
私はフォトフレームは好きなほうで、今までフォトフレーム売り場があれば必ずチェックしていましたが、高品質な長年大切にしたくなるような商品というのはほとんど見かけないんですよね。
そんな中、とても気に入ったのが、この「natalini(ナタリーニ)」というイタリアのメーカーのフォトフレームです。
記事最上部の写真もナタリーニの商品です。
聞きなれない言葉ですが、「木象嵌」という技法があります。
色や表面の違う木をいろいろな形に切り分け、それをパズルのように組み合わせて絵や模様を作る技法です。
はめ込みがぴたりとハマらないと隙間が出来てしまいますし、木片の表面の違いを活かしてつくられる絵や模様は、素朴さと精密さが相まって独特の味わいを醸し出しています。
ナタリーニの商品は手作りによる木象嵌で作られています。
ナタリーニを製造している会社は、イタリアのミラノから40kmほど離れたベルガモ地方にあります。
ミラノ周辺は、木象嵌が伝統技能として受け継がれています。
ナタリーニ社も1979年創業の歴史のある会社です。
この木材の質感を生かした雰囲気がとても良いんですなぁ。
木製で手作り、というと少しラフな感じを想像するかもしれませんがまったくそんなことはなく、隙間などまったくなくピチーッと仕上がっていて精巧・緻密そのものです。
裏側はベルベット調になっていて、なかなか高級感があります。
こういうところも手を抜かないのが素晴らしい。
コストカットのためか、裏が妙に安っぽくて使いにくいフォトフレームがありますが、あれはホントに興ざめです。
裏ぶたのとめ方は、日本ではあまりなじみのない仕様です。
でも仕組みはかんたんで、このやわらかい金具を上げればふたが外れます。
スッとスマートに出し入れできます。
こういうものは、写真を入れ替えることはあまりないのですが、こういうところもピシッと作ってあると物としての満足感が違います。
ここまでやってくれていて、「買ってよかったな」って素直に思えるもんです。
「超おすすめフォトフレーム発見!」まとめ
ということで、少しほめ過ぎちゃった感もある「ナタリーニ」
この質感なら贈り物としても十分な商品だと思います。
価格的にもそんなに安いものじゃないですしね。
ここで紹介した商品はシンプルな地味目の物ですが、他にもかわいい系の商品などいろいろあります。
フォトフレームに満足感を求める人にはおすすめのブランドだと思います。
残念ながら取り扱い店舗は多くありません。
amazonでもけっこう品ぞろえがあるので、どんなデザインがあるのか物色してみてもいいかもしれません。