迷ったら見て!「印刷」か「銀塩」

フォトブック選びのコツ

レイアウト
フォトブックには大きく分けると、「オンデマンド印刷」と「銀塩プリント」の2つのフォトブックがあります。
ここでは「どちらを選ぶべきか?」を超個人的に書いてみます。

単純な比較は意味がない

私は今まで30冊以上のフォトブックを制作してきました。
その経験を経て、私が今からフォトブックを作るなら、「印刷か銀塩か」という選択は「写真の内容」によって変えていきます。

銀塩プリントや写真を扱っている会社は宣伝によく「銀塩は印刷より画質がよい」など言います。
その通りな部分もありますが、個人的には単純に「画質がよいのは銀塩」とは思いません。

まず、画質などを「比較」してどちらが優位かと判定することの意味を考えてください。

例えば、車を買おうとしていろいろな車種を試乗します。そのときに100mの加速を測定して比較したりするでしょうか?
そのような比較はまずしないでしょう。でも乗ってみて「どうも加速が悪いからこの車種はやめよう」ということはあるはずです。

比較してどうとか、数値の優劣ではなく、自分の使い方に適した物かどうかということが重要なんです。

購入した商品を、「その金額」「自分の用途」に見合う商品かどうか「自分で満足出来るか」が大切です。

送られてきたフォトブックを見て、「なかなか良い」「作って良かった」と思えるかどうか。それがすべてです。

「印刷・銀塩」の長所と短所

そこを踏まえて、印刷と銀塩の良いところと弱点を挙げてみます。

印刷の良いところ

フォトブックでは印刷が主流なので、商品のサイズや価格、デザインテンプレートの選択肢が豊富という画質以外での優位性があります。

印刷の弱点

基本的に「どれくらい細部まできっちり描写できているか」という部分では一部の商品を除き、大半の物は銀塩よりは低いレベルにあります。

しかし、私たちは、雑誌やパンフレットなどの印刷物をひごろ目にしていますが、「銀塩と比べて画質が悪いなあ」などと感じることはありません。
なので、印刷も鑑賞に堪える十分な画質があるということです。

銀塩の良いところ

写真の品質が高いです。細かいところまで詳細に再現できています。

銀塩の弱点

銀塩のフォトブックでは、女性が好むようなテンプレートがあまりありません。
運営している会社がプリント屋さんが多く、女性や若い人をターゲットにしていない雰囲気です。

銀塩は製本が「合紙製本」になります。
合紙製本は、高級感が素晴らしいです。がしかし、少しPOPさに欠けるというか、かわいいテンプレートやデザインが今一つ似合わない雰囲気なのです。
逆に、結婚式や七五三などの重みのある大切な写真には向いています。

画質が良いとされる銀塩ですが、黒の描写などはつぶれがちになります。
写真から受ける印象も「昭和チック」なイメージで、印刷と比較すれば「古臭い」印象を受けます。
あくまで「比較すれば」ですが。

どちらを選べばよいか

結論としては、通常は印刷で良いでしょう
写真重視で決めたいときは銀塩にしましょう

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