「バランス食」は身体に良いか
外国は知りませんが、日本では「嫌いな食べ物がある」ということにマイナスイメージがあります。
特に子供の食べ物の好き嫌いは許さない、という雰囲気が蔓延していて、学校や保護者は子供に「嫌いなもの」を食べさせようと必死です。
「食育」なんてことが言われるようになり、まんべんなくバランスをとった食事をとることが健康に良いとされています。
本当でしょうか?
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アスリートにも多い偏食
世界的に活躍した元サッカー選手の中田英寿さんは、ほとんど野菜を食べないことが知られています。
中田英寿は野菜が食べられない
どこかで読みましたが、中田さんは病院できちんと検査をしても、まったく問題ない結果がでるそうです。
他にもイチロー選手やタイガーウッズ選手など、トップアスリートで食べ物の好き嫌いが激しい「偏食」傾向の選手は珍しくありません。
「バランス食派」の論理が本当なら、彼らはスポーツ界で活躍することはおろか、不健康な身体になっていなくてはおかしいはずです。
子供が「嫌いなもの」を食べる苦痛
学校の給食で、嫌いな物を食べるまで終わりにさせない、とか、嫌いなピーマンを細かくしてハンバーグに入れて食べさせる、なんてことをして、子供の健康を守ったつもりになっている大人たち。
「嫌いな物を食べる」というのは、かなりの苦痛を伴うものです。
そもそも「バランスよく食べよう」なんて考えている動物は人間しかいません。
人間にも各自個性があり、身体の作りも異なっています。基本的に「嫌い」ということは身体が拒絶反応をしていると言っても良いでしょう。医学的には証明されていなくても、悪い影響があるかもしれません。
だいたい子供ってのは苦いものは嫌いなものです。その子供に苦いものや嫌いなものを「無理やり」食べさせ続けるのは、そうとうな心理的負担をさせていることは間違いありません。
「食育」に熱心な家庭ほど、子供の苦痛も大きいということです。
「偏食」と「好き嫌い」の境目
まあたしかに、「ご飯が嫌い」とか「マックしか食べられない」というレベルになると、躾の範疇に入ってくるかもですが、魚とかピーマン・人参が嫌いという程度だったら、食べなくてもなんの問題もない、と思います。
子供のためを思って、嫌いな物を食べさせようとしてきたお母さんの気持ちもわかりますが、発想を切り替えてみたら「子供のときピーマンを食べない」ことなんて小さいことです。
どうせ大人になったら嫌いなものなんて食べませんし。
それに味覚も歳とともに変わります。私もお酒が嫌いでしたが、最近では苦みが好きになりウイスキーが好物になりました。
私の家では、生野菜が好きな子と嫌いな子にわかれますが、嫌いな子には無理に食べさせていません。
嫌いなものを食べさせられたら、食事が楽しみにならないですからね。
でも学校では残さず食べているらしいんですが。
でも、さすがに子供のうちから「偏食」はマズイです。
2,3品の「~が嫌い」は問題ないですが、「~しか食べない」は偏食と判断すべきでしょう。

