雑談

写真を「永遠」に保存したい方に朗報!!

思い出の写真や家族の写真、もしくは自分の写真を、末永く保存していたい方もいると思います。
フィルムなども、100年以上の保存は怪しく、貴重な歴史的価値のあるネガも劣化が進み、保存が大変なようです。
プリントなどの紙媒体も、湿度や温度を保てなければ、100年以上たったときに判別できるかどうかは、定かではありません。
なにか良い写真の保存方法はないものでしょうか・・・。

写真保存の最終兵器

当ブログでも言及して参りましたが、フィルムやプリントは思ったほど耐久性がなく、現在主流のデジタルデータも、一番長期保存が危ぶまれるものです。
デジタル時代に写真を30年間保存する方法
実は必要ない「100年プリント」

「写真は要らない」という方もいれば、「50年はもたせたい」など、写真に対していろんな価値観があると思います。
その中でも、「写真を永遠に保存しておきたい」という人も、一定数いるのではないでしょうか。

自分自身で、100年以上保存しておくのは、事実上不可能だと思われますので、正確には「ずっと判別可能な状態で残っていてほしい」ということになりますか。
そんな「永遠派」の方に朗報です!「千年もつ写真」を制作している会社がありました!!
http://millenniumphoto.jp/what-lifetime.html

う~む、これは凄い!ステンレスに彫刻することにより、千年の耐久性をもつ写真を作り上げる、らしいです。
なにせ、金属に彫り込むわけですから、フィルムや紙なんかより、圧倒的に耐久性があることは明白です。
なんと言っても、「千年」ですからね!我々の想像をはるかに超えています。

千年後って・・?

ただ、「千年」といきなり言われても、どれくらいの時間なのか検討もつきません。感覚をつかむために、今現在2014年の千年前はどんな時代なのかを調べてみましょう。「1014年」は、日本では「長和三年」。平安時代の真っただ中です。
そのころに起きていた出来事と言えば・・・

■長和期におきた出来事
長和5年 1016年(長和5)
・1月、三条天皇が退位し、敦成親王が即位し、後一条天皇となる。道長摂政となる。
・8月、尾張国郡司・百姓ら、国守藤原経国を訴える。

う~ん、まったく実感ありませんね、当たり前ですが。

ちなみに世界史では、近いところで、第一回十字軍(1096~1099年)という感じです。
十字軍・・・言葉も出ません。
生身の人間にとって、「千年」という時間は、「永遠」と言っても良いのではないでしょうか。

ということで、今から千年後に自分の写真が残っていたとしても、平安時代の絵巻物が現代に伝わっているような感覚で、後世の人に見られることになるかもしれません。ただ、保存にはコストがかかりますので、千年保存されるのには、コストに見合うだけの価値が必要になってきますが。

私個人の写真は、千年後まで保存されている可能性はまずないと思われます。でも、数十年で消え去ってしまうと考えると寂しいような気もしますので、永遠とは言わずとも、遠い未来まで保存可能というのは、少しロマンがあるかもしれませんね。

この会社の商品は、長持ちするだけが売りなのではなく、金属に加工することにより、従来の写真とはまったく別の素晴らしい見え方をする、芸術品のような価値があるそうです。