スマホアプリ『SCENE』で、フォトブックと写真プリント・写真シールを作成したレビューです。
この記事では長所だけではなく短所もきちんとお伝えしますので、購入検討中の方の参考になればと思います。
『SCENE』の特徴
『SCENE』は写真関連の商品を販売しているスマホアプリで、「写真プリント」「フォトシール」「フォトブック」「写真年賀状」の4種類の商品を購入することができます。
フォトブックでは、ハードカバーを使用した上位商品である「グランフォトブック」も作成可能。
「グランフォトブック」と「写真プリント」の作成は、『フジフイルム』に委託されているようです。
- 4種類の商品を購入可能
- フォトブックはハードカバーの上位商品もある
- 一部商品はフジフイルムが作成
今回のレビューは、「フォトブック」「写真プリント」「写真シール」の3部構成になっています。
一応、『SCENE』の概要を載せておきますので、興味のない方はサラッと飛ばしちゃってください。
『SCENE』の概要
サービス名 |
SCENE |
販売会社名 |
リプレックス株式会社 |
販売会社住所 |
東京都渋谷区渋谷2-11-5 クロスオフィス渋谷メディオ 8D |
サイズ |
・写真プリント L版: 89mm x 127mm ・フォトブック 145 x 145mm ・写真シール |
「フォトブック」価格(税込) |
16ページ ¥400 24ページ ¥510 32ページ ¥620 40ページ ¥730 48ページ ¥840 |
「グランフォトブック」価格(税込) |
16ページ ¥2,500 24ページ ¥3,300 32ページ ¥4,100 40ページ ¥4,900 48ページ ¥5,700 |
「写真プリント価格」(税込) |
Lサイズ1枚 52円 |
「シール価格」(税込) |
B5 (182×257mm) 620円 |
送料 |
330円(税込) 合計1,500円以上購入で165円 合計6,000円以上購入で無料 |
納期 |
・フォトブック 8営業日以内に発送 ・写真プリント 4営業日以内に発送 ・写真シール 2営業日以内に発送 |
写真プリント・日付入れ |
有り |
写真プリント・自動補正ON / OFF機能 |
なし |
写真プリント・トリミング |
自由に選択はできず、「有り」「無し」の選択が設定可能 |
支払い方法 |
・クレジットカード ・後払い決済(コンビニエンスストア・銀行) |
Scene – カンタン写真整理・共有・印刷
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『SCENE』フォトブックのレビュー
『SCENE』のフォトブックにはソフトカバーで安価な「フォトブック」と、ハードカバーで上位商品の「グランフォトブック」の2種類があります。
ともに、「16、24、32、40、48ページ」で注文可能。
最安商品はの価格は、
「フォトブック 16ページ」400円(税込)
「グランフォトブック 16ページ」2,500円(税込)
となっています。
それでは商品を見ていきましょう。
『SCENE』フォトブックのサイズ
『SCENE』のフォトブックのサイズは、両商品とも 「145 x 145mm」。
CDケースが「縦125mm・横142mm」ですので、それより少し大きいとイメージしてもらえれば。
小さ過ぎず大き過ぎずで、フォトブックとしてはとてもいいサイズだと思います。
『SCENE』フォトブックの画質
「フォトブック」の画質
「フォトブック」は低価格帯の商品ですから、印刷は通常のオンデマンド印刷。
目を近づけてじっと見ると多少ざらつきが目立つように感じますが、スマホ写真の印刷ならば十分な画質と言えるでしょう。
色味は標準的ですが、ちょっと青っぽく感じます。
画像ではわかりにくいですが、紙表面には少しツヤがあります。
「グランフォトブック」の画質
「グランフォトブック」は「フジフイルム」に製造委託されています。
採用されている商品は、フジフイルムのフォトブック「ハードカバー写真仕上げ」。
フジフイルムの銀塩プリントですので、画質は非常にシャープで色味も鮮やかです。
まったくもってすばらしい画質で、文句をつけるところはほぼありません。
表面には高級感のある光沢。さすが高いだけのことはあります。
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『SCENE』フォトブックの本の作り
「フォトブック」の本の作り
今回は16ページで作成しました。
「フォトブック」はソフトカバー仕様で、製本はノリ付けの「無線綴じ」
低価格帯の商品の定番仕様です。
表紙は本文の紙との差を感じない紙質です。
本文も紙のコシはあまりありません。
ノリ付けで一般的な「無線綴じ」
背表紙にはタイトルは入りません。
本のボリュームもあまりないです。
「グランフォトブック」の本の作り
「グランフォトブック」では、追加料金なしで最初からプラスチックのケースがついてきます。
高級感も増しますし保管にも便利なので、大変うれしい仕様です。
今回は16ページで作成。
表紙はガッチリ重量のある厚紙。
本文の紙も厚紙で十分なコシがあります。
本文を2枚の紙を貼り合わせて作る、「合紙製本」を採用。
本を開いたときに180になりますので、かなり見やすいのでgoodです。
背表紙にはきっちりタイトルが入ります。
やはりフォトブックはこうでなくちゃ。
このずっしりとした重量感。ノーマルの「フォトブック」とは別次元の商品です。
とにかく存在感が凄い。価格なりの価値はあると思います。
ならべると、こんなに違いがありますからね。
『SCENE』フォトブックのデザイン
『SCENE』のフォトブックは「フォトブック」「グランフォトブック」ともに、デザインでできることは同じです。
本文は1ページに1枚のレイアウトのみ。縦か横に自動的に配置されます。
背景も白のみで、レイアウト・デザイン的な自由度はほぼありません。
任意のテキストが規定の位置に挿入可能。場所は固定で選べません。
表紙は白以外にも8種類のデザインが選択できます。
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『SCENE』フォトブックの価格
『SCENE』のフォトブックは「145x145mm」のワンサイズ。価格(税込)は以下のとおりです。
- フォトブック(ソフト)
16ページ ¥400
24ページ ¥510
32ページ ¥620
40ページ ¥730
48ページ ¥840 - グランフォトブック(ハード)
16ページ ¥2,500
24ページ ¥3,300
32ページ ¥4,100
40ページ ¥4,900
48ページ ¥5,700
価格は何か基準がないと、どう評価したら良いのか迷ってしまいますよね。
私が「スマホから作れるフォトブック」22社117商品の本体価格(税込)の表をざっと作りましたのでご覧ください。(月額基本料金のある商品は除外しています)
本来はサイズや印刷方法などで価格の上下があるのですが、ここではざっくり相場感をつかんでもらうために、全部一緒の表にしています。
「スマホフォトブック」の価格 | |||
価格帯 | ソフトカバー | ハートカバー | |
0~999円 | 30 | 2 | |
1,000~1,999円 | 21 | 4 | |
2,000~2,999円 | 10 | 11 | |
3,000~3,999円 | 4 | 22 | |
4,000~4,999円 | 1 | 8 | |
5,000~5,999円 | 5 | ||
6,000円~ | 1 |
ソフトカバーのフォトブックでは、「1,999円以下」に商品が集中しているのがわかります。
スマホの写真を使うフォトブックでは、やはり気軽に注文しやすいソフトカバーの安価な商品が人気なのでしょう。
『SCENE』のフォトブックは、ソフト、ハードともにボリュームゾーンに入っている商品です。
それでは商品ごとの価格を見ていきましょう。
「フォトブック(ソフトカバー)」の価格評価
『SCENE』「フォトブック(ソフトカバー)」145x145mmの価格を、他社の商品とくらべてみましょう。
スマホから作れる117の商品のうち、ソフトカバーで140~150mmスクエアの商品は。12社15種類ありました。
(公式サイトで表記のある「ページ数」と、「実際に写真を印刷するページ数」は違う場合もあります。この表は実際に商品を見てカウントしています。)
145mmスクエア ソフトカバー(すべて税込) | ||||||||
*横スクロール します |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
本体 価格 |
送料 | サイズ | 備考 |
nohana | 275円 | 13.7円 | 20 | 1 | 月1冊 無料 |
275円 | 140×140mm | |
dフォト | 308円 (月額料金) 月一冊までの価格 |
15.4円 | 20 | 1 | 月額 308円 |
月一回 無料 |
145×145mm | |
デジプリ らくらくコース |
330円 | 13.7円 | 24 | 1 | 220円 | 110円 | 150×150mm | |
sarah | 383円 | 17.4円 | 22 | 1~4 | 275円 | 108円 | 140×140mm | |
しまうまプリント フォトブック |
408円 | 18.5円 | 22 | 1~4 | 298円 | 110円 | 148×148mm | |
デジプリ よくばりコース |
429円 | 17.8 | 24 | 1~6 | 319円 | 110円 | 150×150mm | |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
本体 価格 |
送料 | サイズ | ||
ドリームページ | 447円 | 18.6円 | 24 | 1~9 | 280円 | 167円 | 148×148mm | |
Mage Plus | 500円 | 15.6円 | 32 | 1 | 500円 | 無料 | 145×145mm | |
SCENE | 730円 | 45.6円 | 16 | 1 | 400円 | 330円 | 145×145mm | |
しまうまプリント プレミアム |
1,263円 | 37.1円 | 34 | 1~4 | 1,153円 | 110円 | 148×148mm | インクジェット 印刷 |
フジフイルム | 1,645円 | 102.8円 | 16 | 1~6 | 1,445円 | 220円 | 145×145mm | |
PhotoJewel S | 1,958円 | 97.9円 | 20 | 見開き 6まで |
1,628円 | 330円 | 150×150mm | インクジェット 印刷 |
Photoback | 2,050円 | 170.8円 | 12 | 1~4 | 1,760円 | 290円 | 150×150mm | 高級素材 合紙製本 |
dフォト 高画質 タイプ |
2,156円 | 107.8円 | 20 | 1 | 月額 308円+1,848円 |
月一回 無料 |
145×145mm | 高レベル 印刷 |
SNAPS | 2,230円 | 106.1円 | 21 | 1~3 | 1,730円 | 500円 | 148×148mm |
フォトブックを購入するときにかかる費用である「本体価格+送料+税」の購入総額で、安いほうから順にならべてあります。
しかし、商品によりページ数が違いますので、購入総額が安いからといってお得なわけではありません。
私は購入総額を写真印刷ページ数で割った「1ページあたりの価格」が、お得度を表す数字だと考えています。
この「1ページあたりの価格」で『SCENE』は45.6円。15商品中10位でした。
12位より下は、ほとんどが高コストのインクジェット印刷や合紙製本の商品がですから、『SCENE』はちょと高めかな、という印象です。
グランフォトブック(ハードカバー)の価格評価
『SCENE』「グランフォトブック(ハードカバー)」145x145mmの価格を、他社の商品とくらべてみましょう。
「145mmスクエア」はハードカバーでも人気のあるサイズで、7種類の商品があります。
(公式サイトで表記のある「ページ数」と、「実際に写真を印刷するページ数」は違う場合もあります。この表は実際に商品を見てカウントしています。)
145mmスクエア・ハードカバー(すべて税込) | |||||||||||
*横スクロール します |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
印刷 | 製本 | カバー | 本体 価格 |
送料 | サイズ | 備考 |
vivipri MYデザイン カバー |
1,618円 | 101.1円 | 16 | 見開きで 1~10 |
銀塩 | 合紙 製本 |
× | 1,420円 | 198円 | 150×150mm | |
シトラス | 1,980円 | 56.5円 | 35 | 1 | 印刷 | 無線 綴じ |
× | 1,980円 | 無料 | 145×145mm | |
しまうまプリント フォトブック プレミアムハード |
2,198円 | 64.6円 | 34 | 1~4 | インク ジェット |
無線 綴じ |
× | 2,088円 | 110円 | 145×145mm | |
SCENE グランフォト ブック |
2,830円 | 176.8円 | 16 | 1 | 銀塩 | 合紙 製本 |
〇 | 2,500円 | 330円 | 145×145mm | |
SNSPS | 2,960円 | 140.9円 | 21 | 1~3 テンプレート による |
印刷 | 無線 綴じ |
× | 2,460円 | 500円 | 148×148mm | |
フジフイルム | 3,133円 | 195.6円 | 16 | 1~6 | 銀塩 | 合紙 製本 |
〇 | 2,913円 | 220円 | 145×145mm | |
nohana プレミアム |
3,910円 | 177.7円 | 22 | 見開きで 1~6 |
銀塩 | 合紙 製本 |
〇 | 3,300円 | 610円 | 145×145mm |
『SCENE』の「1ページあたりの価格」は176.8円。7商品中5位でした。
同じフジフイルム製である『SCENE』『nohana』『フジフイルム』の3商品の中では、一番コスパが高くなっています。
厳密な比較対象としては合紙製本の商品になり、合紙製本4商品の中では『SCENE』は2位ですので、まずまずの価格でしょう。
『SCENE』フォトブックのアプリ
『SCENE』では一つのアプリで、「フォトブック2種類」「写真プリント」「フォトシール」「写真年賀状」の注文が可能です。
フォトブックの注文作業は、スムーズでひっかかることなく簡単に終わらせることができます。
表紙デザインを選ぶのも、単純化されていて非常にわかりやすい。
編集作業で出来ることは次の5つ。
- 表紙デザイン選び
- タイトル入れ
- 写真の入れ替え
- 順序入れ替え
- テキストを挿入
写真の印刷範囲の指定などは、フォトブック作成のセクションに来る前に画像登録する「アルバム」でしかできませんので、あらかじめ終わらせてからフォトブックの注文作業に入ってください。
ここだけが、フォトブックの注文作業で注意する点だと思います。
『SCENE』フォトブックの納期
アプリ内での『SCENE』のフォトブックの納期の記載は、「8営業日以内に発送」となっています。
「ゆうパケット」での発送なので発送後は2~4日後に到着するでしょうから、納期は「最大で2週間程度」と考えておけばよいでしょう。
フォトブックの納期としては、あまり早いほうではありません。
『SCENE』フォトブックの梱包
上の画像は『SCENE』の、「フォトブック」が納品される封筒です。
上の画像は、「グランフォトブック」が納品された封筒。
『SCENE』は写真プリントの納品でもそうなのですが、封筒には「FUJIFILM」の記載だけで『SCENE』の文字は一切ありません。
これだと封をあけるまでに、どこからの荷物なのか不審に思います。
注文時に「FUJIFILM」から荷物が届くことを通知するか、封筒に一部分でも『SCENE』の表記を入れてほしいですね。
『SCENE』フォトブックの配送・送料
『SCENE』の配送方法は、
「フォトブック」は「ゆうパケット」で330円(税込)
「グランフォトブック」は「ゆうパック」で330円(税込)
ここで良くわからないのが、アプリ内の配送料の説明に「グランフォトブックは1,500円以上のお買い上げで¥660→¥330」と書いてあるところ。
グランフォトブックは最低価格が2,500円からですからね。だったら最初から330円と書いてほしいものです。
『SCENE』フォトブックの長所・短所
『SCENE』フォトブックの長所と短所をまとめてみました。
『SCENE』フォトブックの短所・デメリット
- 「フォトブック」はあまり安くない
- 納期が少し遅い
『SCENE』フォトブックの長所・メリット
- 「グランフォトブック」の画質は良い
- 「グランフォトブック」の質感が良い
- シンプルなレイアウトなので、編集作業が楽
- 9種類の表紙デザインが選べる
『SCENE』フォトブックのまとめ
『SCENE』のフォトブックは、「フォトブック」「グランフォトブック」という対照的な2つの商品があります。
その中でも「グランフォトブック」は、品質の高いフジフイルムのフォトブックを安価で手に入れられるので、とてもお得な商品です。
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『SCENE』写真プリントのレビュー
『SCENE』の写真プリントを購入してのレビューと、価格、納期などの紹介です。
『SCENE』の「写真プリントの品質」はどうなの?
「スマホから印刷した写真プリント」は、仕事やプレゼントなど様々な用途に使われると思います。
どんな使い方をするにせよ、やはり「きちんとした写真プリント」が欲しいですよね。
プリンターで普通紙に印刷したような、ペラペラな不鮮明なものでは困りますので。
一般的には以下の4つの条件を満たすプリントが、「きちんとした写真プリント」とされています。(「一般的な用途」に限定してサイズはL判としました)
- 「銀塩プリント相当」の画質
- 大きさは「L判 (89×127mm)」
- コシのある紙質
- 表面は光沢あり
この4つの条件を満たしているプリントならば、それを見た人はほぼ「きちんとした写真プリント」と見なしてくれる、ということですね。
「銀塩プリント」というのは、紙自体が発色する「印画紙」に薬品を使って発色させるプリント方式。「昔ながらの写真屋さん」で使われている方式。
銀塩プリントは長い技術の蓄積もあり、シャープさや諧調といった画質面の評価は非常に高いです。
この「銀塩プリント」の画質が、一般的に写真プリントの「キレイな画質」という感覚のベースとなっています。
あとは、ある程度の厚み、と光沢。これをクリアしていると、「きちんとした写真プリント」と評価してもらえます。
もちろん『SCENE』も、印画紙を使用した銀塩プリントですから、どこに出しても恥ずかしくない高品質なきちんとした写真プリントです。
その点は安心してください。
ネットプリントと、
他の「スマホの写真を印刷する方法」
との比較
『SCENE』の写真プリントは、ネット注文でプリントを郵送してくれる「ネットプリント」です。
「ネットプリント」の他にも、スマホで撮影した写真を一定のレベルの「きちんとした写真プリント」にする方法が4つあります。
- 「コンビニ」で印刷する
- 「写真セルフプリント機」で印刷する
- 「写真プリント専門店」で印刷する
- 自宅で印刷(インクジェットプリンター・写真用紙を使用)
現在、誰にでも手軽に利用できる「スマホから写真を印刷する方法」は、この4つにネットプリントを合わせた5つに絞られるでしょう。
この「スマホから写真を印刷する5つの方法」はすべて、先ほど紹介した「きちんとした写真プリント4つの条件」を満たしているプリントです。
ただ、コスト面や手間など、それぞれの方法に長所短所があります。
「印刷する5つの方法」のメリット・デメリット
「スマホから写真をプリントする」ときに方法によって違いの出る要素は、以下の4つ。
- 写真を手にするまでの手間
- 写真を手にするまでにかかる時間
- 写真1枚あたりの価格
- 写真の画質
「プリントする5つの方法」を、上記の4要素で評価してみました。
手間 (楽さ) |
時間 (早さ) |
価格 (安さ) |
画質 (きれいさ) |
|
ネットプリント | ◎ | × | ◎ | ◎ |
コンビニ印刷 | △ | 〇 | △ | 〇 |
セルフプリント機 | × | 〇 | × | 〇 |
写真プリント店 | × | △ | × | ◎ |
自宅プリンター | × | ◎ | △ | ○ |
こう見てみると、それぞれの方法にメリットデメリットはあります。総合的には「ネットプリント」が優位かな。
わたしはスマホの写真を印刷する時は、最近ではもっぱらネットプリントです。
スマホアプリで注文すれば、後はポストに届くのを待つだけなのでかなり楽。
他の方法とくらべて少し時間がかかりますが、急いでいないときには良い選択だと思います。
比較記事もありますので、興味のある方はご覧ください
写真プリントの画質
『SCENE』の写真プリントは、写真プリントの本家本元とも言える『フジフイルム』の作成したプリントです。
パッと見た印象は、とてもオーソドックスな銀塩プリントという感じ。
シャープ感は十分。色味も標準的だと思います。
ただ、ここらへんは個人の好みなんですけど、髪の毛とか顔の影の部分などの「黒」が少し潰れがち(黒すぎてディティールが出ていない)に感じます。
こういう設定は一昔前の銀塩プリントでは主流だったのですけれど、インクジェットなどのプリントも出回ってきた現在では、人物の写真ではもう少し明るめにしたほうが好印象になると思います。
写真プリントの表面は、ほどほどに光沢があります。
プリントの裏面。
良いペーパーを使っているので、紙もコシがあります。
日付入りの設定も可能です。
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『SCENE』写真プリントの価格
『SCENE』の写真プリントのサイズは、「Lサイズ(89×127mm)」のみ。
写真プリントはどちらかというと品質の差が出にくい商品なので、価格が重要になってきます。
『SCENE』の写真プリントの価格は以下の通りです。
価格(税込) | |
Lサイズプリント1枚 (89×127mm) |
52円 |
送料 (最安の配送方法を選択) |
330円 |
しかし、「ネットプリントの相場」がわからないと、この価格をどう評価したら良いのか迷ってしまいますよね。
私が「スマホから注文できるネットプリント12社」のプリント料金を調べたところ、「Lサイズ写真プリント1枚の価格の平均」は「約19.4円」(税込)でした。
ほんとは他にもいくつかネットプリントのアプリがあるのですが、
「Android / iPhoneともに、注文するのにあきらかな不具合がある」
「注文しても商品が届かず、メールで催促したら届いた」
などの体験のあるアプリは、あまりおすすめできないので外しました。
実際の写真プリントの価格分布は、以下のようになっています。
プリント価格 (税込) |
アプリ名(税込み送料) |
7円 | どんどんプリント(125) |
8円 | しろくまフォト(219) |
9円 | しまうまプリント(130) |
9.9円 | フジデジタルピクチャーズ(220) |
10円 | イメージングゲート(275) |
13円 | DPE宅配便(275) |
16円 | vivipri(198) |
20円 | SNAPS(500) |
22円 | さくっとプリント(250) (アプリはiPhone版のみ) |
31円 | カメラのキタムラ(0) (4枚以下注文不可) |
36円 | カメラのアマノ(220) |
52円 | SCENE(330) |
ここで注意してもらいたいのは、ネットプリントの購入額は送料によって大きく違ってくるということ。
比較する商品によっては、「送料の価格差」が「プリント料金の価格差」より大きくなることが起こります。
例として価格比較を出しておきますが、このような逆転現象が起こります。
プリント価格 | 送料 | 10枚の 購入総額 (税込) |
|
イメージングゲート | 10円 | 275円 | 375円 |
vivipri | 16円 | 198円 | 358円 |
こういうことがあるので、単純に「プリント価格が安い」からといってお得になるわけではありません。
「ネットプリントでどの商品がお得か」というのはプリント価格の他に送料も絡んでくるので、注文する枚数にもよります。
「1枚の価格だけで単純に判断はできない」ということですね。
10~30枚購入にかかる総額の相場
各商品を10枚、20枚、30枚購入したときの、送料税込の購入費用の総額の一覧表を作ってみました。
購入にかかる総額(プリント価格+送料+税) | |||
アプリ名 (プリント単価 / 送料)税込 |
10枚 | 20枚 | 30枚 |
どんどんプリント (7/ 125) |
195円 | 265円 | 335円 |
しまうまプリント (9/ 130) |
220円 | 310円 | 400円 |
しろくまフォト (8 / 219) |
299円 | 379円 | 459円 |
カメラのキタムラ (31 / 0) |
310円 | 620円 | 930円 |
フジデジタル ピクチャーズ (9.9 / 220) |
319円 | 418円 | 517円 |
vivipri (16 / 198) |
358円 | 518円 | 678円 |
イメージングゲート (10 / 275) |
375円 | 475円 | 575円 |
DPE宅配便 (13/ 275) |
405円 | 535円 | 590円 割引有 |
さくっとプリント (22 / 250) |
470円 | 690円 | 910円 |
カメラのアマノ (36 / 220) |
580円 | 940円 | 1300円 |
SNAPS (20 / 500) |
700円 | 900円 | 1100円 |
SCENE (52 / 330) |
850円 | 1370円 | 1890円 |
ネットプリントでの注文枚数は、だいたい10枚前後、多くとも30枚以内になることがほとんどです。
自分が注文したい枚数の価格をチェックしてみましょう。
もちろん価格は安いほうが良いですが、ネットプリントには価格の他にも「画質」や「アプリの使用感」などの重要な部分がありますので、「価格が安ければそれで良い」というわけではありません。
『SCENE』写真プリントの送料
『SCENE』の最安の送料は、330円(税込)です。
先ほどLサイズの価格調査をしたネットプリントの送料の平均を算出してみたところ、ネットプリントの送料平均(税込)は「約249円」でした。
(送料0円のカメラのキタムラは平均計算から除外)
★「写真プリント送料」の価格分布(税込)
送料 | アプリ名(プリント単価)税別 |
0円 | カメラのキタムラ(31) (4枚以下注文不可) |
125円 | どんどんプリント(7) |
130円 | しまうまプリント(9) |
198円 | vivipri(16) |
219円 | しろくまフォト(8) |
220円 | フジデジタルピクチャーズ(9.9) カメラのアマノ(36) |
250円 | さくっとプリント(22) |
275円 | イメージングゲート(10) DPE宅配便(13) |
330円 | SCENE(52) |
500円 | SNAPS(20) |
★「送料の価格差」の理由
400円以上の送料は宅配便。200円未満の送料はメール便などを使用しています。
細かい送料の差は、会社によって郵便局や運送会社との契約が違うので料金に差が出ているのでしょう。
また、表を見るとわかるように「プリント料金を安くしたぶん、送料を高くする」などの経営戦略もあるんですよね。
『SCENE』の価格まとめ
もう一度『SCENE』でLサイズプリントを、10、20、30枚を注文したときにかかる総額を確認してみましょう。(最安の印画紙で計算します)
『SCENE』の購入総額(税込) | |||
10枚 | 20枚 | 30枚 | |
Lサイズ1枚 「52円」 送料 「330円」 |
850円 | 1370円 | 1890円 |
各社平均 1枚「19.4円」 送料「249円」 |
443円 | 637円 | 831円 |
『SCENE』のプリント料金は1枚約52円。送料は330円と、どちらもネットプリントの平均価格より少し高い価格となっています。
『SCENE』の写真プリントの作成は『フジフイルム』に委託されているので、コストが高くなるのでしょう。
まあ、それだけ高品質の写真プリントを手に入れられる、ということでもあります。
もちろん価格は安いに越したことはありませんが、ネットプリントでは「アプリの使い勝手」や「画質」など他にも重要な面がありますので、価格だけで判断することはあまりおすすめしません。
『SCENE』写真プリントのアプリ
『SCENE』の注文は、写真プリントもフォトブックもすべて同じアプリ内で行います。
一般的にスマホアプリでの写真プリントの注文は工程数が少ないので、非常にかんたんです。
『SCENE』アプリでの写真プリントの注文も、手間なくスムーズに注文できます。
画像上部の「トリミング」のボタンは、「余白あり(カット部分なし)」か「余白なし(端の部分がカットされる)」の選択をするもの。
拡大などのプリント範囲の選択は、写真プリント注文画面に入る前に「アルバム(写真を登録してある場所)」のセクションで行います。
ここは少しわかりにくいので注意してください。
『SCENE』写真プリントの納期
『SCENE』の写真プリントの納期は「4営業日以内に発送」。
これはネットプリントの納期としては、遅い方です。
ネットプリントでは当日、翌日発送のところも多いですので。
「営業日」と書いてありますから、日曜や祝日を挟むと発送が遅くなるでしょう。
写真プリントは「ゆうパケット」での発送ですから、発送から到着まで2~4日程度。
『SCENE』では写真プリントを受け取るまでに、注文してから6~10日程度かかることになります。
まあ少し遅いほうかなと思いますが、写真プリントは注文してから忘れていることも多いですから、そんなに気にならないかなとは思います。
『SCENE』写真プリントの梱包
上の画像は『SCENE』の写真プリントが配送されてきた封筒です。
表にはバーンと『FUJIFILM』の文字。ちょっと心当たりがなかったので裏面を見てみると、「富士フイルムイメージングシステムズ」をの記載。
宛名は間違いがないので、中を開けてみてみると…
中に入っていたのは『SCENE』の写真プリントでした。封筒外側には『SCENE』の文字は一切なし。
アプリには「富士フイルムの高度な画像処理と写真印刷技術~」という記述はありましたが、「フジフイルムから直接プリントが送られる」などの記載はなかったので、「フジフイルム」から荷物が届いたことは少し面食らいました。
やはり、一ヵ所でも『SCENE』の記載が欲しかったかなぁとは思います。
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『SCENE』写真プリント のライバル
『SCENE』写真プリントのライバルとなるサービスには、どのようなものがあるでしょうか。
考えられるライバルとしては2つ。
一つは同じ仕組みを持つ「ネットプリント」。
スマホアプリにも今ではたくさんのネットプリントが存在し、それぞれ画質の傾向や価格などが違います。
比較検討記事も書いていますので、気になる方はご覧ください。
もう一つは、「コンビニのマルチコピー機での印刷」がライバルとなるでしょう。
コンビニの写真プリントは、店舗ですぐに印刷が可能なので「早さ」が一番のメリット。
コンビニの写真プリントは画質こそ銀塩プリントに少し劣りますが、通常の用途では十分に「きちんとしたプリント」として通用する品質を持っています。
ただ、価格は「L判1枚20~40円」と、ネットプリントよりも高めな設定。
少ない枚数の印刷で急いでいるときには、利用する価値があるでしょう。
『SCENE』写真プリントの長所・短所
『SCENE』写真プリントの長所と短所をまとめてみました。
『SCENE』写真プリントの短所・デメリット
- 価格が少し高い
- 納期が少し遅い
- 送料が少し高い
『SCENE』写真プリントの長所・メリット
- 「フジフイルム」の写真プリントである
- フォトブックと同じアプリで注文可能
『SCENE』写真プリントのまとめ
『SCENE』の写真プリントは、価格、送料の面ではちょっと厳しい評価になってしまいました。
しかし、『SCENE』のフォトブックを愛用している人は、面倒なく写真プリントを注文することができるので重宝するのではないでしょうか。
『Scene』シールのレビュー
『Scene』では写真シールを作ることも可能。
価格は一律620円(送料別)で、スマホからかんたんに写真シールを作ることができます。
シールの種類・価格
『Scene』のシールは全商品が620円(税込)。
サイズはB5のみで、スマホの写真を使って「丸」「正方形」「星型」のシールを作成できます。
具体的な商品のバリエーションは以下のとおり。
シートサイズ | B5 (182×257mm) |
価格(税込) | 1シート 620円 |
シールサイズ | 35mmと25mm |
シールの形 | 丸、正方形、星 |
送料(税込) | 330円 (ネコポス) 合計1,500円以上購入で165円 合計6,000円以上購入で無料 |
商品の種類 |
|
納期 | 2営業日以内に発送 |
シートサイズは一種類のみ。枚数は30枚か16枚の2種類ということで、とてもわかりやすい商品構成になっています。
シールの印刷
銀塩プリントやインクジェットプリンターの写真用紙の印刷とくらべると、シャープさは劣ります。少し粗が見える感じかな。
色は鮮やかで彩度が高く、「濃い印刷」という雰囲気。
表面はピカピカではないけれど、けっこうテカテカで光沢度は高め。
シールの品質
シールの形状に切れ込みが入っているので、指でかんたんにはがすことができます。
はがしてみると厚みはそんなにありません。シールとしては十分かな。
自然にはがれることはありませんが、付けたばかりならキレイにはがすことも可能です。
シールのデザイン
『Scene』のシールは、デザイン面での自由度はほぼありません。
デザインで遊ばずに「シンプルな写真シールを作る」という感じですね。
「Scene」のデザイン | |
シールの形 | 丸、正方形、星 |
デザイン背景 | なし (年賀状用は有り) |
デザインフレーム | なし |
スタンプ | なし |
文字入れ | なし |
「シンプルなノーマル仕様」か、「年賀状用の干支のシールが付属したバージョン」が選択できます。
「Scene」シールまとめ
『Scene』のシールはホントにかんたんに発注できますので、気楽に作成できるのが利点。
価格も他のシールアプリより少し安めです。
ただ、デザイン的な自由さはないので、「シンプルにかんたんに写真シールを作りたい人」向けの商品だと思います。
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スマホの写真をシールにする方法が気になる人は、こちらも見てみてください。
『SCENE』のまとめ
今回は写真関連のスマホアプリ『SCENE』についてお伝えしました。
一つのアプリでフォトブックを2種類、写真プリントもかんたんに発注できる。
他にもフォトシールや年賀状なと、写真関連の商品を一通り押さえているのが『SCENE』の最大の強みだと思います。
アプリの操作性も非常に優れていますので、「写真関連の注文がいろいろ分散するのが面倒な人」には最適なサービスでしょう。
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