スマホアプリから注文できるフォトブック、「カメラのキタムラ」の『ポケットブック』を作成したのでレビューします。
この記事では長所だけではなく、短所も包み隠さずにお伝えしますので購入検討中の方の参考になればと思います。
目次
『ポケットブック』の特徴
『ポケットブック』は「カメラのキタムラ」が販売するフォトブック。
スマホアプリをインストールすれば、かんたんに注文することができます。
「カメラのキタムラ」は6種類のフォトブックを販売していますが、『ポケットブック』はシンプルでコンパクトサイズ、かわいい雰囲気のする商品です。
主な商品特徴は以下の4つ。
- 質感、画質はなかなか良い
- 1ページに1枚の写真配置
- 本を開くとフラット(180°)になる
- 店頭受取で送料無料
本記事では各要素をくわしく解説していきます。
下に一応 サービスの概要を載せておきますので、早くレビューを見たい人はサラっと飛ばしちゃってください。
『ポケットブック』の概要
商品名 |
ポケットブック |
販売会社名 |
株式会社キタムラ |
販売会社住所 |
東京都新宿区西新宿6-16-6 新宿タツミビル3階 |
商品サイズ・ページ数 |
22、32、42、52、60ページ |
製本方式 |
合紙製本 |
価格(税込) |
※追加2ページごとに+55円 |
送料(税込) |
|
納期 |
|
支払い方法 |
|
カメラのキタムラのフォトブック -ポケットブック-
KITAMURA Co.,LTD.無料posted withアプリーチ
『ポケットブック』の画質
『ポケットブック』の印刷品質を見てみましょう。
印刷方式はサイト等に明記されていませんが、価格から考えるとおそらくトナー方式かと。
トナー方式はフォトブックでは一般的に採用されている方式で、特に高レベルなものではありません。
『ポケットブック』の画質ですが、パッと見たときには粗さなどは感じません。描写の精密さ、濃密感などけっこう良いレベルの印刷だと思う。
表面は「半光沢」の仕様かな。微妙に光沢、ツヤのあるおかげで画質がかなり上方修正されて見える。
この価格としては、印刷に高級感のある商品だと思います。
「明るさ」はやや明るめ、「色味」はオーソドックスだけれど少し赤系統にふれているかも。
ともに人肌が健康的に見えて、人物が見栄えする画質傾向です。フォトブックの画質としては私は好きな設定。
もちろん、目を近づけてよくよく見れば印刷に多少の粗さはあるんだけれど、表面の光沢がそれを感じなくさせる効果を出していますね。
この商品の画質面は総じて良いと思う。
『ポケットブック』の製本
『ポケットブック』では「合紙製本」が採用されています。
「合紙製本」は2枚の紙を背で貼り合わせて作る方式で、本を開いたときに180°で平らになるのが特徴。
こういう感じで、本の綴じ込みの部分が見えにくくならないので、写真集などにも良く使われる方式です。
「合紙製本」ではこのようにページをまたぐレイアウトでも、写真がきちんと見られます。
全体的に紙質が硬めなので、本の形もきっちと保たれています。
表紙は本文とあまり変わらない紙質。ペラペラではなく少し固く弾力のある紙です。
本文もある程度の固さがあるので、ページをめくるときはパタンパタンという感じで上質感があります。
こういう感じで、質感はけっこう高いです。薄くて本体にコシがない激安フォトブックとは違います。
背表紙にはタイトルは入りません。これはちょっと残念なところ。
「合紙製本」は高級感がありますが作成にコストがかかるため、安価な商品では採用されない方式です。
『ポケットブック』は「合紙製本」の商品としては、かなり格安な価格ですね。
カメラのキタムラのフォトブック -ポケットブック-
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『ポケットブック』のデザイン・レイアウト
『ポケットブック』の本文のレイアウトは、「外枠あり」「枠なし」「2ページまたぎ」の3種類。
レイアウト的には非常にシンプルな感じ。基本は1ページに1枚の写真配置で作るフォトブックです。
表紙デザインは19種類から選ぶことが可能。フォトブックとしてはバリエーションが多いほうだと思う。
テキストのフォントは7種類。
本文にもテキストを入れることができます。絵文字の「!」も使えた!
『ポケットブック』は基本はシンプルに作るフォトブックだけれど、表紙デザインの選択肢は広いしデザイン的にはそれなりに良いんじゃないかな。
『ポケットブック』のサイズ
『ポケットブック』の商品サイズは2つ。
- ましかく
102x102mm - よこなが
102x152mm
横長も良いけどスマホの写真だと少し作りにくいから、基本は「ましかく」になるのかと。
文庫本が「148×105mm」だから近い感覚かも。パッと見たときにはやはり「小さい」と感じます。
手にすっと収まる、という感じ。取り回しは良い。
写真も1枚配置だからそこまで小さくならなくて見やすいし、コンパクトなものが欲しいのなら良いサイズだと思う。
『ポケットブック』の価格
『ポケットブック』の商品価格を考察してみましょう。
- ましかく
22P 990円 - よこなが
22P 1,320円
とはいえ価格は何か基準がないと、どう評価したら良いのか迷ってしまいますよね。
私が「スマホから作れるフォトブック」19社121商品の本体価格(税別)の表を作りましたのでご覧ください。
本来はサイズや印刷方法などで価格の上下があるのですが、ここではざっくり相場感をつかんでもらうために、全部一緒の表にしています。
「スマホフォトブック」の価格 | |||
価格帯 | ソフトカバー | ハートカバー | |
0~999円 | 36 | 2 | |
1,000~1,999円 | 23 | 8 | |
2,000~2,999円 | 7 | 10 | |
3,000~3,999円 | 3 | 20 | |
4,000~4,999円 | 1 | 6 | |
5,000~5,999円 | 3 | ||
6,000~6,999円 | 2 | ||
7,001~7,999円 |
ソフトカバーのフォトブックでは、「1,999円以下」に商品が集中しているのがわかります。
スマホの写真を使うフォトブックでは、やはり気軽に注文しやすいソフトカバーの安価な商品が人気なのでしょう。
『ポケットブック』は表紙の厚みがあまりないので微妙ではありますが、ハードカバーに分類されます。ハードカバーの中ではかなり安めの価格帯に入っている商品です。
価格評価
『ポケットブック』の「102x102mm」はめずらしいサイズで、他に商品が見あたらないので「文庫サイズ(A6)」でくらべてみます。
文庫サイズでハードカバーの商品がないので、参考までにソフトカバーの商品を見てみましょう。
スマホでつくれるフォトブック19社121商品のなかで、ソフトカバーでA6サイズの商品は以下の8つ。
(公式サイトで表記のある「ページ数」と、「実際に写真を印刷するページ数」は違う場合もあります。この表は実際に商品を見てカウントしています。)
A6 縦 148✕105mm ソフトカバー(すべて税込) | |||||||
*横スクロール します |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
本体 価格 |
送料 | サイズ |
デジプリ らくらくコース |
220円 | 9.1円 | 24 | 1 | 110円 | 110円 | 144×108mm |
しまうまプリント 「ライト」 |
308円 | 14円 | 22 | 1~4 | 198円 | 110円 | 148✕105mm |
デジプリ よくばりコース |
319円 | 13.2円 | 24 | 1~6 | 209円 | 110円 | 144×108mm |
プリミィ | 440円 | 19.1円 | 23 | 1~4 | 月額 330円 |
110円 | 148✕105mm |
TOLOT | 500円 | 8円 | 62 | 1 | 500円 | 無料 | 148✕105mm |
ドリームページ 500円フォトブック |
737円 | 46円 | 16 | 1~12 | 540円 | 167円 | 144×108mm |
しまうまプリント 「スタンダード」 |
908円 | 41.2円 | 22 | 1~4 | 798円 | 110円 | 148×105mm |
ドリームページ A6タテ |
1,177円 | 58.8円 | 20 | 1~12 | 1,010円 | 167円 | 144×108mm |
ポケットブック ましかく |
1,100円 | 50円 | 22 | 1 | 990円 | 110円 | 102x102mm |
ポケットブック 横長 |
1,430円 | 65円 | 22 | 1 | 1,320円 | 110円 | 102x152mm |
他の8商品はすべて低コストで製造できる「ソフトカバー・無線綴じ」の商品です。本も薄く上質感はありません。
フォトブックの価格を見るときは、「商品価格+送料+税」の購入総額を印刷ページ数で割った「1ページあたりの価格」が重要です。
『ポケットブック』は高級感のある「合紙製本」ですから、この「1ページあたりの価格」はけっこうお得感あると思います。高価格のソフトカバーとあまり変わらないですからね。
『ポケットブック』は価格的には格安の商品ではありませんがコスパは悪くなく、価格なりの価値がある感じではないかと。
カメラのキタムラのフォトブック -ポケットブック-
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『ポケットブック』のアプリ
『ポケットブック』は、専用アプリを使って注文作業を行います。
アプリは初めてでもひっかかることなくスムーズに編集作業ができ、非常に良くできている感じですね。
私が使用している限りでは、フリーズなどの不具合もないです。
こういうアプリは大きな企業のほうが開発保守に費用をしっかりかけていますので、優秀なものが多いと経験上思います。
たまに編集にストレスたまりすぎてヤバいものとかありますのでね。『ポケットブック』はその点なんの不満もありません。
まあ1ページに1枚の写真配置なので、そんなに編集に行程はないのですけれど。
でもこういう印刷領域の指定、拡大などもスムーズに楽にできます。こういうところが重要なんです。
『ポケットブック』の送料・納期・梱包
『ポケットブック』の送料
『ポケットブック』の送料は、ゆうメールなら「110円(税込)」です。
これはフォトブックの送料としてもかなり安く、最安値に近いですね。すばらしい。
神経質な人以外は基本的にゆうメールで良いのではないでしょうか。
『ポケットブック』の納期
『ポケットブック』の納期は基本的には、
- 宅配:約5日
- 店頭受取:約7日
5日で届くのはフォトブックではかなり早いほう。これは優秀ですね。送料・納期はとても良い感じです。
『ポケットブック』の長所・短所
『ポケットブック』の長所と短所をまとめてみます。
『ポケットブック』の短所
- 背表紙にタイトルが入らない
- 1ページに写真1枚まで
- 格安商品とくらべると価格が高い
『ポケットブック』の長所
- 画質が良い
- 質感が良い
- 本文表面が半光沢
- 表紙デザインが多い
- 本を開くとフラットになる
- アプリが使いやすい
- 合紙製本としては価格がお得
- 送料が安い
- 納期が早い
『ポケットブック』のまとめ
今回は『ポケットブック』のレビューをお届けしました。
感想としては「合紙製本を採用した価格抑えめな商品」という、ニッチな良い所をついたなあと。
「とにかく安い商品が欲しい」という人には、他に激安の商品があります。
『ポケットブック』は「シンプルにかわいく、そしてちょっと良いものが欲しい」という人に合う商品ではないかと感じました。
商品が届いていざ手に取ってみると、「想像していたよりも良い」という感覚になる商品だと思います。
カメラのキタムラのフォトブック -ポケットブック-
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