アプリ『Mage+(エム・エージ・プラス)』で、スマホからフォトブックを作成したのでレビューします。
この記事では長所だけではなく、短所も包み隠さずにお伝えしますので、購入検討中の方の参考になればと思います。
目次
『Mage+』の特徴
『Mage+』はスマホ専用のフォトブック。「145mmスクエア」と「A5(210×148mm)」の2サイズの商品展開です。
145mmスクエアは送料税込み500円と、わかりやすい価格設定。『Mage+』の商品は他社の格安フォトブックとくらべて、用紙の光沢やビニールカバーなどで上級さを感じさせる特徴をもっています。
『Mage+』の特徴をまとめてみました。
- 145スクエアが送料税込で500円
- A5サイズもあり
- ビニールカバー付き
- 本文用紙に光沢あり
くわしいことはレビュー中に解説していきます。
下に一応 サービスの概要を載せておきますので、早くレビューを見たい人はサラっと飛ばしちゃってください。
『Mage+』の概要
商品名 |
Mage+ |
販売会社名 |
フタバ株式会社 |
販売会社住所 |
愛知県名古屋市昭和区白金二丁目4番10号 |
商品サイズ・ページ数 |
写真印刷16~32ページ |
製本方式 |
無線綴じ |
印刷方式 |
オンデマンド印刷 |
価格(税込) |
|
送料(税込) |
|
納期 |
注文から一週間程度(ゆうメール) |
支払い方法 |
|

『Mage+』の画質
『Mage+』の145mmスクエアの画質をチェックしましょう。

価格的に高品質な印刷ではなく、一般的なトナー印刷と思われます。
特別に高画質と言うことはありませんが、それなりにシャープで細部の描写もきっちりしており、この価格としては十分な画質を持っていると言えるでしょう。

比較的安い価格帯のフォトブックで気になるのは、シャープさよりも「明るさ」や「色の傾向」などの部分です。
『Mage+』は「明るさ」の面では標準的だと感じました。「色」もオーソドックスな傾向で、人物の写真ではちょうどよい色味だと思います。

『Mage+』の特徴として「同価格帯の他商品よりも本文用紙の光沢が強い」ということがあります。
本を開いて見たときに、「テカテカしているな~」というのが第一印象です。光沢は高級さを感じさせますので、これは優れている点だと思います。。
この商品は「光沢が印刷品質をより良く見せている」、という印象ですね。

『Mage+』の製本

145mmスクエアは、CDケースよりも少し大きいくらいのサイズ感。しおりも付属していました。

ビニールのカバーが標準でついてきます。この価格帯でビニールカバーがあることはあまりないので、これはうれしい仕様。
高級感がぐっと増します。

背表紙にタイトルが入ります。ただし、19ページ以下で作成するとタイトル無しになるそう。(16~32ページで作成可能)

製本はきっちりしています。ソフトカバーなのであまり剛性は感じさせませんが。

表紙は本文よりも少しだけ厚い紙。

本文もやわらかい紙です。

製本方式は「無線綴じ」。しっかり製本されていて、まったく問題ありません。
通常の方法で使用していて、バラバラになってしまうようなことはまずない感じですね。

『Mage+』のデザイン・レイアウト
『Mage+』のデザイン・レイアウトでできることを見てみましょう。

145スクエアのレイアウトは1ページに1枚の写真配置のみで、「全面」「縦」「横」の3種類から選ぶことができます。(A5では1ページに1~4枚の写真を配置可能)

「全面」と「縦」。

これが「横」。
画像データが縦長か横長かという比率にかかわらず、自分で3つのどれかを指定できます。この選択の自由さは評価したい。

テキストも挿入可能。

このような、デザインされた表紙も無料で選択できます。

単色カラーが8、デザインされたものが32種類ほど用意されています。
デザイン表紙の種類の多さには驚き。32という数は他のデザイン表紙のある商品とくらべても、かなり多いほうだと思います。

『Mage+』の価格
『Mage+』の価格は、他商品とくらべてどう評価したら良いのでしょうか。
価格は何か基準がないと、どう評価したら良いのか迷ってしまいますよね。
私が「スマホから作れるフォトブック」22社117商品の本体価格(税込)の表をざっと作りましたのでご覧ください。(月額基本料金のある商品は除外しています)
本来はサイズや印刷方法などで価格の上下があるのですが、ここではざっくり相場感をつかんでもらうために、全部一緒の表にしています。
「スマホフォトブック」の価格 | |||
価格帯 | ソフトカバー | ハートカバー | |
0~999円 | 30 | 2 | |
1,000~1,999円 | 21 | 4 | |
2,000~2,999円 | 10 | 11 | |
3,000~3,999円 | 4 | 22 | |
4,000~4,999円 | 1 | 8 | |
5,000~5,999円 | 5 | ||
6,000円~ | 1 |
ソフトカバーのフォトブックでは、「1,999円以下」に商品が集中しているのがわかります。
スマホの写真を使うフォトブックでは、やはり気軽に注文しやすいソフトカバーの安価な商品が人気なのでしょう。
『Mage+』のフォトブックは、スマホフォトブックの中でもかなり安めの価格帯に入っている商品です。
それでは商品ごとの価格を見ていきましょう。
「145mmスクエア」の価格評価
『Mage+』の145mmスクエアの価格を、同種の商品とくらべてみましょう。
スマホから作れる117の商品のうち、ソフトカバーで140~150mmスクエアの商品は。11社14種類ありました。
(公式サイトで表記のある「ページ数」と、「実際に写真を印刷するページ数」は違う場合もあります。この表は実際に商品を見てカウントしています。)
145mmスクエア ソフトカバー(すべて税込) | ||||||||
*横スクロール します |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
本体 価格 |
送料 | サイズ | 備考 |
nohana | 275円 | 13.7円 | 20 | 1 | 月1冊 無料 |
275円 | 140×140mm | |
dフォト | 308円 (月額料金) 月一冊までの価格 |
15.4円 | 20 | 1 | 月額 308円 |
月一回 無料 |
145×145mm | |
デジプリ らくらくコース |
330円 | 13.7円 | 24 | 1 | 220円 | 110円 | 150×150mm | |
sarah | 383円 | 17.4円 | 22 | 1~4 | 275円 | 108円 | 140×140mm | |
しまうまプリント フォトブック |
408円 | 18.5円 | 22 | 1~4 | 298円 | 110円 | 148×148mm | |
デジプリ よくばりコース |
429円 | 17.8円 | 24 | 1~6 | 319円 | 110円 | 150×150mm | |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
本体 価格 |
送料 | サイズ | ||
ドリームページ | 447円 | 18.6円 | 24 | 1~9 | 280円 | 167円 | 148×148mm | |
Mage Plus | 500円 | 15.6円 | 32 | 1 | 500円 | 無料 | 145×145mm | |
SCENE | 730円 | 45.6円 | 16 | 1 | 400円 | 330円 | 145×145mm | |
しまうまプリント プレミアム |
1,263円 | 37.1円 | 34 | 1~4 | 1,153円 | 110円 | 148×148mm | インクジェット 印刷 |
フジフイルム | 1,645円 | 102.8円 | 16 | 1~6 | 1,445円 | 220円 | 145×145mm | |
PhotoJewel S | 1,958円 | 97.9円 | 20 | 見開き 6まで |
1,628円 | 330円 | 150×150mm | インクジェット 印刷 |
Photoback | 2,050円 | 170.8円 | 12 | 1~4 | 1,760円 | 290円 | 150×150mm | 高級素材 |
dフォト 高画質 タイプ |
2,156円 | 107.8円 | 20 | 1 | 月額 308円+1,848円 |
月一回 無料 |
145×145mm | 高レベル 印刷 |
SNAPS | 2,230円 | 106.1円 | 21 | 1~3 | 1,730円 | 500円 | 148×148mm |
この表は、フォトブックを購入するときにかかる費用である「本体価格+送料+税」の購入総額で、安いほうから順にならべてあります。
しかし、商品によりページ数が違いますので、購入総額が安いからといってお得なわけではありません。
私は購入総額を写真印刷ページ数で割った「1ページあたりの価格」が、お得度を表す数字だと考えています。
この「1ページあたりの価格」で『Mage+』は15.6円で、15種類中4位。
高級志向や高レベル印刷の商品を除いて、『Mage+』の比較相手として妥当な商品は7種類です。その中で比較すると、『Mage+』は7種類中4位ということになります。
こう見ると『Mage+』は少しだけ割高感がありますが、今まで見てきたように『Mage+』には格安商品たちとくらべて光沢やビニールカバーなどで優位性があるので、当然と言えば当然です。
『Mage+』はコストを極限まで削って安値をつけている商品ではない、と考えてください。
高いといっても1ページあたり数円の差ですから、そこまで割高感があるわけではありません。
「A5サイズ」の価格評価
『Mage+』のA5サイズの価格を、同種の商品とくらべてみましょう。
「A5 縦(210×148mm)・ソフトカバー」の商品は、8社13種類あります。
(公式サイトで表記のある「ページ数」と、「実際に写真を印刷するページ数」は違う場合もあります。この表は実際に商品を見てカウントしています。)
A5 縦(210×148mm)ソフトカバー(すべて税込) | ||||||||
*横スクロール します |
購入 総額 |
1ページ あたりの 価格 |
印刷 ページ 数 |
1ページ 写真 枚数 |
本体 価格 |
送料 | サイズ | 備考 |
プリミィ | 440円 月一冊料金 |
19.1円 | 23 | 1~4 | 330円 月額料金 |
110円 | 210×148mm | 会員 加入必要 |
デジプリ らくらくコース |
440円 | 18.3円 | 24 | 1 | 330円 | 110円 | 210×148mm | |
sarah | 537円 | 24.4円 | 22 | 1~4 | 429円 | 108円 | 210×148mm | |
デジプリ よくばりコース |
539円 | 22.4円 | 24 | 1~6 | 429円 | 110円 | 210×148mm | |
しまうまプリント フォトブック |
608円 | 27.6円 | 22 | 1~4 | 498円 | 110円 | 210×148mm | |
Mags inc. マガジンタイプ |
770~ 880円 |
32~110円 | 8/12/16/ 20/24 |
1~9 テンプレートによる |
550~ 660円 |
220円 | 210×148mm | 中綴じ (ホチキス) テンプレートにより ページ数・価格が違う |
Mage Plus | 1,188円 | 37.1円 | 32 | 1~4 | 1,078円 | 110円 | 210×148mm | |
Mags inc. ブックタイプ |
1,298円 | 54円 | 24 | 1~8 テンプレートによる |
1,078円 | 220円 | 210×148mm | 無線綴じ |
Mags inc. マガジンタイプ プレミアム印刷 |
1,298~ 1,518円 |
94.8~ 162.2円 |
8/12/16 | 1~9 テンプレートによる |
1,078~ 1,298円 |
220円 | 210×148mm | 中綴じ (ホチキス) インクジェット印刷 |
しまうまプリント フォトブック プレミアム |
1,493円 | 49.7円 | 30 | 1~4 | 1,383円 | 110円 | 210×148mm | インクジェット印刷 |
ドリームページ | 2,207円 | 183.9円 | 20 | 1~12 | 2,040円 | 167円 | 212×159mm | |
Mags inc. ブックタイプ プレミアム印刷 |
2,398円 | 99.9円 | 24 | 1~8 テンプレートによる |
2,178円 | 220円 | 210×148mm | 無線綴じ インクジェット印刷 |
フジフイルム | 2,713円 | 169.5円 | 16 | 1~6 | 2,493円 | 220円 | 205×145mm |
「1ページあたりの価格」で、『Mage+』は6~7位。
安い商品とくらべて10円以上の差がついてしまっていますので、『Mage+』は他商品より高級感があるとは言え、A5は145mmスクエアとくらべるとお得感は薄くなってしまっているのかな、と感じます。
まあ『Mage+』の主力は、500円ポッキリで購入できる145mmスクエアだと思うんですよね。
『Mage+』のアプリ

『Mage+』のスマホアプリは初めてでも直感的に操作できて、かなり良くできていると思いました。

編集作業で引っかかる部分もなく、操作感も良い。スムースに発注作業が終えられる、優れたアプリです。
フォトブックアプリの中にはあまり使用感の良くないものもありますが、『Mage+』のアプリはまったく問題ないという感想でした。

『Mage+』の納期・梱包
『Mage+』の納期

『Mage+』の納期は「注文から一週間程度(ゆうメール)」。
フォトブックで注文から一週間で届くのなら、十分に早い納期だと思います。
『Mage+』の梱包

『Mage+』の商品は、上画像のような封筒に入って届きます。個人的にはなかなか好印象です。
『Mage+』の長所・短所
『Mage+』の長所と短所をまとめてみます。
『Mage+』の短所
- 価格が最安グループより少し高い
- 145スクエアは1ページに1枚の写真配置のみ
- ハードカバーなどの上位商品がない
『Mage+』の長所
- 光沢やビニールカバーで高級感
- 145スクエアは500円ポッキリ
- デザイン表紙が32種類と豊富
- アプリが使いやすい
『Mage+』のまとめ

今回は『Mage+』のスマホアプリで、フォトブックを作成したレビューをお伝えしました。
最安価格帯のフォトブックより、ほんの少し価格が高め。そして、光沢有りの用紙やビニールカバーを採用し、最安帯の商品にはない魅力を持っているのが『Mage+』のフォトブックです。
「最安帯の商品では少し物足りない」という人は、一度作成してみてはどうでしょうか。